お菊塚

お菊は平塚宿役人真壁源右衛門の一人娘で、怪談「番町皿屋敷」のヒロインとして伝えられています。 

江戸時代から当地に伝わるお話は【お菊は、平塚宿の役人・真壁源右衛門の娘で、小町と呼ばれるほど器量の良い娘さんだったそう。行儀見習いのため江戸の旗本・青山主膳方へ奉公中、主人が怨むことあって菊を斬殺したといいます。また一説によると、主膳の家来がお菊を見染めたが、菊がいうことをきかないので憎しみの余り家宝の皿を隠し、主人に菊が紛失したと告げたので、菊は手打ちにされたとも伝えられています。お菊、24歳。すみれが咲きだす旧暦2月のことだったと言います。死骸は、罪人の例にならって、長持に詰められて江戸から平塚宿まで送り返されてきました。 馬入の渡しで娘の遺体と対面した源右衛門は、「もの言はぬ 晴れ着姿や菫草」と句を詠んで悲しんだそうです。そして、先祖の墓側に埋め、処刑人の例にならって墓標をたてずに栴檀の木を植えました。】

ここまでが言い伝えられてきたお話です。その後、昭和27年の秋、戦災地復興の区画整理のためにこの墓所が移転されることになり、空襲で焼けた栴檀のやけぼっくいの下を発掘したところ・・・
やや小ぶりで歯並びの揃った頭蓋骨が出てきました。小柄で器量よしだったというお菊さんを彷彿させる頭蓋骨だったそうです。

 
お菊塚は、平塚駅西口から徒歩約3分の紅谷町公園にあります。(お菊さんの現在のお墓は、市内立野町9番地の共同墓地の真壁家墓所にあります)

基本情報

住所・所在地 〒254-0043 神奈川県平塚市紅谷町15

※バスの時刻表や運賃については神奈川中央交通のホームページ(外部リンク)をご覧ください。

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